■焦った。
日の光のまぶしさと、携帯の電子音で目が覚めた。
ピピピと鳴る携帯の音を止めるため、枕元にある形態を手に取る。
アラームを止め、時間を確認すると、7時20分と表示されている。
――はて。なんで私はこんな早くに起きようとしていたんだろう。
ただでさえ鈍い頭が、寝起きのせいで余計に鈍い。
昨日の寝る前の行動を思い出すために、出来うる限りの速度で頭をかい……てん……
き、今日、バイトじゃねぇか！
きゃああああああ！ちこくちこくうううううううううう！
なんて私がやったところで可愛くなるはずもなく。
ようするにバイトに遅刻しかけました。
本来、アラームは6時20分に鳴らすはずだったのですが、寝る前に間違えて7時20分にかけてしまったようで。
目覚めたのが7時20分。乗るべき電車は7時52分。
普段、支度にかかる時間は50分ほど。自宅から京王八王子駅まで最速で15分。
――支度の時間を削りに削れば間に合うっ！
結論から言うと間に合っちゃいました。
目覚めてから駅に着くまでの時間としては最速の記録です。二度とやりたくありませんが。
無事電車に間に合い、ホッと一息。
降りるのは終点の新宿だし、軽く寝ようと寝モードに移行。
さて、ここでうっかり寝過ごしたとか予想した皆様。
残念、それは後半の話です。
ふと目が覚めると、どこかの駅に停車していました。
時間を見ると、いい加減終点についているはずの時間。
直後にアナウンスで、都心一帯で停電が起きたとかで電車が遅れが発生したとかなんとか。
うっわー、今どこだろー、と外を確認すると、そこは千歳烏山。
ちとせったら、こんなところで何をやｔｔ（ｒｙ
じゃなくて、調布と明大前の真ん中あたりの駅。
本来ならこの時間には新宿についているはずの時間。
そして未だに動く気配なし。
きゃあああああああああああ！ちこくちこｋ（ｒｙ
せっかく間に合ったと思ったらこれか！
自分の不幸っぷりを改めて思い知らされました。
その後、電車が動き出して、新宿に着いたのが9時5分頃。
目的地には、9時45分まで到着しないといけません。
時間を計算してみると、ぎりぎり間に合いそうで、再びホッと一息。
今度は山手線に乗って、そこから地下鉄に乗り換え。
時間もギリギリなので、ちょっと早足で山手線ホームに向かい、五反田で都営浅草線にのりｋ
人身事故で止まってやがった。
ｋｙ（ｒｙ
しかも、浅草線でしか行けない駅だったため、目的地まで歩く事になってしまい、この時点で完全に遅刻確定。
神様、私何か悪い事――してますね、結構。
そんなわけで、駅一つ半分の距離を全力疾走するハメに。
傍から見たら、実に醜い表情で走ってたと思います。
全力疾走したおかげか、遅刻は10分程度で済みました。
むしろ、この程度でよく済んだな、と仕事先に人に驚かれました。
人間、その気になれば結構色々やれるなぁ。
バイト中は特に何も起こることなく無事終了。
ここで前半に書いたとおり、電車で京王八王子に帰る途中に寝てしまい、気が付いたら新宿行きに乗って高幡不動まで乗ってしまいました。
うっわー、やっちゃったなーと思うものの、今日色々あったし疲れて当然かと割り切り、電車を待っていたら。
なんか雨降ってきましたよ？さっきまで晴れてたのに。
とはいえ、京王八王子についたころには小雨になってて一安心。
なんか既視感を感じるなーと思いながら、本屋でお買い物。
外に出たら、底がぬけたような土砂降りになってました。
しかし、ここまできたら濡れる事自体はたいしたことではありません。
むしろ、本が濡れてしまうほうが困るので、かばんを服の中に隠し、前かがみになるような姿勢で自転車をこぎました。
そのおかげもあって、本は死守。自分はずぶぬれになりましたが、悔いはありません。
とまあそんな、世界からいぢめをうけた日。
一部、自業自得な出来事も混ざってますが。